みなさん、こんにちは。
9月に入り、秋の様相を呈してきました。
天気が悪いせいか、幾分涼しくなりギラギラした太陽が影を潜めてしまいました。
夏の終わりは寂しい限りですね。私は夏が好きなので、もう少しだけ暑い日が戻ってきてほしいです。
さて本日は大正ロマン着物のお話です。
大正浪漫、というと、私はまず咄嗟に思い浮かぶのが和洋折衷な衣装の感じですね。
あとは`ハイカラさんが通る`というアニメがあったので、そのころの時代背景かな、、。
とも感じます。このアニメだと女学生の袴姿と男性の軍服も登場し、洋装と和装が混在する
事が多い気がします。
調べてみたところ、女学生のセーラー服、男子学生の学ラン、バンカラスタイルもこの頃が始まりのようです。
時代背景的に見ても、激動の時代で日清日露戦争を境に、欧米列強に商業工業の分野でも追いつき追い越せの時代で
国威発揚が盛んだったとのことです。
モダンガール、モダンボーイという言葉があり、略してモガ、モダと呼ばれていたそうな。
言葉を略す辺りとか、何かが流行る感じは現代と同じですね。
さて着物をめぐる、大正ロマンですが、多くの人が想像しやすいと思います。
女学生なら袴姿にベレー帽、少しヒールの高い革靴に手袋、男性もやはり袴、羽織に山高帽やステッキ
を加えるなど、混在させることが多かったようです。
まだまだ保守的な時代、天皇家から称号を与えられた貴族、華族もその頃は存在し、当然ながら、その身分の人たちにも洋装、和装が存在していたようです。軍服、背広、貴族の服装ということもありそれらに様々な装飾を施したもの、もあったようです。
農家の人々は野良仕事で毎日生計を立てていたため、さほど時代に影響されることなく、日頃から野良着を着用していたことが最も多かったようです。
また、サラリーマンの存在がで始めたのもこの頃で、彼らはもっぱら完全なスーツ姿で身分が判りやすかったようです。
画一化された現代よりも、身の丈にあった、個性を前面に出したお洒落を精一杯していた時代とも言えます。
今は世界中が同じ西洋起源の洋服で、ファストファッションメーカーのジーンズにTシャツというものがほとんどの世界で見られますが、100年前の世界は、服装だけで見てもオリジナリティーと個性に溢れていたようです。
なかなか興味深い話で、最近、ナショナルジオグラフィック発行の`100年前の写真で見る世界の民族衣装`という本を購入しました。写真を見ているだけで当時に思いを馳せ、ワクワクします。
しかし、貴族女性の服装は、深窓の令嬢として扱われていたため、モガに代表されるような先端的なデザインではなかったようです。和装なら和装、洋装であれば洋装ときっちりと分けて着用することが多かったようです。
なかなか、混沌とした時代に力強く主張や変化を服装に存分に取り入れながらも、和の形を大切に残している辺り、
やはり`浪漫`を感じざるを得ません。
レトロモダンに惹かれる部分とはやはり、保守的な時代背景から脱却して自由を得ようとする人々の意思や夢が感じられるからなのではないでしょうか?
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